フォトストレージビューワを駆使する写真家・中井精也さん その1
こんにちは。けんたむです。
皆さんから頂いているフォトストレージビューワに関するトラックバックを拝見させていただいている日が続いております。
以前のモデルをお持ちの方には二重バックアップを防いで新しいファイルだけをコピーする「差分バックアップ機能」が重宝し、初めて使う方には「レーティング機能」などがウケているようですね。使いこなし方も百花繚乱。読んでいて本当に参考になりますし、こうして皆さんが使っている姿を想像するだけで楽しいです。
さて、そのフォトストレージビューワをP-2000の頃から駆使し、鉄道写真家として数々の名作を撮影されてきている中井精也さんにお話を伺ってきました。
鉄ちゃんである私にとっても憧れの存在の方です。ドキドキ・・。
▲「お話を伺う場所、どこにしましょうか?」 と尋ねたところ、「電車が見られる都電沿線にしましょう。三ノ輪付近はいい下町のいい雰囲気が残っているんですよ」と、さすがは鉄道写真家!
けんたむ:「中井さんは多彩な表現方法で鉄道を撮影されている写真家ですが、どういったきっかけで鉄道写真の道に進んだのですか?」
中井さん:「小学校6年の時に父親からカメラをもらったのがきっかけです。中高一貫の学校で鉄道研究会に入りまして、そこからですね。僕は不思議と、鉄道だけでもカメラだけでもダメみたいで、鉄道と写真が一緒になって初めて成立する感じです(笑)。その頃は鉄道の知識もあまりありませんし、カメラの知識に至ってはもっと無い状態でした。大学3年の時点で夜間撮影用のタングステンフィルムを知らなくて、北海道に持って行き、全部青い写真が出来上がってビックリしたくらいです(笑)」
けんたむ:「鉄道写真家を目指すようになったのはいつ頃ですか?」
中井さん:「今から考えると中学生の頃ですね。大学を卒業して専門学校に入ったのですが、少ししてやめて、鉄道写真家の真島満秀さんの所に弟子入りさせてもらいました」
けんたむ:「どうやって弟子入りさせてもらったんですか?」
中井さん:「いきなり駆け込んで行って頼みこんだんです(笑)。お願いに上がったときに「たまたま翌日に大阪のロケを控えてまして『付いてくるか』と言ってくださったのです。当然のように厳しかったですけど、すごく刺激的でした。数週間ロケに同行し、それ以降真島先生の下では5年間お世話になりました。今の僕があるのも全て先生のお陰と言ってもいいですね。それから96年に独立しました」
けんたむ:「鉄道写真家になる決心は並々ならぬ決意があったからだと思いますが、多くの方から支持されている中井さんのブログ『1日1鉄』も常人の成せる技ではないですよね。雨の日も風の日も撮影して更新されて・・」
中井さん:「このブログは独立した時に、鉄道写真以外の仕事があまりにも多くなったので2004年から始めました。このままでは自分は鉄道写真家ではなくなってしまうと思ったのです。いわゆる『売れ線』の鉄道写真ではなく、趣味として鉄道と向き合って撮影した写真を掲載しています。鉄道写真っていうと、車輌のアップを撮っている写真って思われる方が多いと思うんですけど、それだけじゃないんだよっていうのを伝えたいと思ってます」
けんたむ「ところで、中井さんはフォトストレージビューワをいつ頃からお使いになっているんですか?」
中井さん:「P-2000の時からです。結構ハードに使っていました。バックアップのスタイルとしては、僕はあまりたくさんのCFカードを持っていきません。4GBを3枚くらい。SDカードは8GBを1枚」
▲普段は一般に販売されているポータブルHDDの収容ケースに入れて持ち運んでいる中井さん。それだと予備の電池が入る上、衝撃にも強いからだとか。本体背面に強力なマジックテープが貼り付けられ、ケースから不意に落ちないような工夫がなされております。
中井さん:「メモリカードが一杯になってからバックアップを開始します。とにかくフォトストレージビューワに次々とバックアップして、CFカードの中身を初期化して次の撮影をしていきます。フォトストレージビューワを使いはじめて、まだ一度もデータをロストしたことがありません。完全に信頼をしていまして、ここにいれておけば安心と思っています」
けんたむ:「なるほど。しかしHDDですから、こまめにバックアップをされたほうがいいですよ!ところで、撮影しているときはRAWとJPEGで?」
中井さん:「そうです。RAWとJPEGの同時記録です。というのは、JPEGは壊れてもPhotoshopが無理やり開いてくれるのですけど、RAWはちょっと壊れただけで全く現像ができなくなってしまいますね。そうした体験が何度かあったので、RAWとJPEGの2つで撮るようにしています。撮影現場では、一度フォトストレージビューワにバックアップした後、宿に戻ってパソコンにバックアップし、常に二重バックアップ体制でデータ保存をしています。メモリカードに余裕があるときはカードも初期化しないでおいて、三重バックアップ体制です」
▲「同じ写真でこんなに色再現が違うんですよ」と、取り出していただいた2台を見比べます。(左)2006年に発売されたP-4500、(右)P-7000です。写真家にとって正しい色再現は重要なファクターのようです。雑誌編集者との打ち合わせなどで、伝えたい正確な色を一緒に確認できるようになったので、仕事においてかなり効率的になったとのことでした。「PCで見せるよりもよっぽど説得力がありますよ」と中井さん。
写真を生業としているプロにとって、フォトストレージビューワは必須アイテムとなっている昨今ですが、皆さんのトラックバック記事を拝見すると、必要性の賛否が分かれていると言えると思います。また、以前の私のエントリーでは、フォトストレージビューワはバックアップした時の心の担保として必要性を感じると書きました。
しかし、写真を生業とする中井さんは「ビューイング」「ストレージ」の2つの機能を両輪のように使いこなしておられるというのが非常に印象的です。
プロや写真愛好家=バックアップが第一(つまり、ビューイングは二の次)
一般の方=ビューイングが第一(つまり、バックアップはニの次)
私は、上記のような切り離した図式をず~っと頭の中で思ってきましたが、中井さんとお話するうちにプロや写真愛好家にとっても「ビューイング」という行動が非常に生きているんだなと思いました。
中井さんの次回のインタビュー記事も近日中にエントリーしたいと思います。お楽しみに!


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