こんにちは~。けんたむです。
週末の「それいけ!写真隊」のイベントは仕事だったような遊びだったような(笑)・・・疲れもあまり残らず、ふんわりとした雰囲気の月曜日です。トラックバックしていただいた皆さんの記事を、社内で楽しんで拝見させていただいてま~す!

▲薄日がうっすらと差し込む上総鶴舞駅に2輌編成の列車が滑り込みます。この画像はカラーで撮影したものですが、Photoshopでモノクロにするだけで雲の表情が際立ってきて雰囲気がガラリと変わりますね。(撮影:Kさん)
さて、今日は中井精也さんと「それいけ!写真隊」のマスター・Kさんの2人の隊員とのレタッチトークセッションの模様をお伝えいたします!

上の写真は先日のエントリーでもご覧いただいたKさん撮影の月崎駅。見た感じではうまく撮影できているように思えますが、作品プリントに仕上げるためにはレタッチでもうちょっと修正してあげるといいようです。
中井さんは「レタッチも、写真を撮るときと一緒です。カメラで構えてみて三脚立てて、アングルを調整して・・・、と同じく、画像を開いてどのような写真に仕上げるか、トリミングは必要か・・・など、物事を順序立てて行なうといいでしょう」というアドバイス。
そしてマスターからは「レタッチって、やりすぎると逆に悪い結果になってしまうことがよくあります。コンテストの審査とか見る機会があるのですが、「あ~この写真すごくいいのに、彩度がベタベタだ・・」と思うことがあるんですよね。なので、最低限のレタッチで作品に仕上げるテクニックをお伝えしたいと思います」
まず、Kさんの写真を見て気づくことは・・・
(1)構図が右下がりになって傾いている。
(2)列車の左部分が余りすぎている。
(3)写真全体に靄(もや)が掛かったように見える。もうちょっと暖かい色調にしたい。
以上の3点が気になります。これを順序立ててレタッチしてあげると、ワンランク上の写真に昇華していくというわけです。使用ソフトはPhotoshop Elements5.0です。
その1・・・傾きを直す!
Kさんはシャッターを切ることに夢中になってしまって構図が傾くことが多いようです。そこで、Photoshopの「角度補正ツール」を使って傾きを修正します。

▲角度補正ツールを選択すると、ポインターが出てきて真っ直ぐに線が伸びるようになります。 マウスを使って角度が自由に決められますので、駅舎と車輌が平行になるように線を伸ばして傾きを直します。
その2・・・左余りと、右の電話ボックスを切り取る!
いわゆるトリミングですね。ここでもちょっとしたテクニックが必要です。①まず「切り取りツール」で画像全体を選択します。②その後、Shiftキーを押しながら調整するとトリミング域を調整すると、カメラの撮像素子に合わせた比率でトリミングが可能になります。

▲トリミング枠です。 右端の電話ボックスがローカルな景色に不似合いですのでコレをトリミングし、さらに列車が日の丸構図にならないように全体のバランスを調整します。
ここで中井さんから構図に関するテクニックが!その名も「レイルマン比!!」バランスがいい、しかもカッコイイ鉄道写真をモノにするには、以下のようなことを頭のなかで描きながら構図を決めるといいようです。
(1)まず画面全体を4分割にして縦の線を引きます。
(2)次に対角線を引いて、先ほど四分割した線とクロスさせます。そのクロスポイント(写真の青丸)に列車があると、カッコいい写真をモノにできます。

▲中井さん発案の「レイルマン比」です!ちゃんと青丸の中に列車が来ていますね。このように頭の中で描けるようになると、鉄道写真上達への一歩になることでしょう。勉強になるな~。
その3・・・靄(もや)を取って、画面全体に温かみを出す!
鉄道写真に限らず、晴れている写真なのに、どうしてか靄(もや)がかかって霞んでしまうことってよくあると思います。そこで「レベル補正」を使って、ヒストグラムを見てみましょう。
▲ヒストグラムの両端にある「▲印」を山の端っこに移動することによって、一番暗いところから一番明るいところまで全域に渡って階調を使った写真になります。すると、パキっとしたメリハリのある写真になると思います。
続いて、温かみを出すために「レイヤー」→「新規調整レイヤー」の中にある「レンズフィルタ」を使用して色調整します。
▲レンズフィルタで暖色系の色を選択してOKを押します。
仕上げ・・・シャープネスを掛ける!
最後にシャープネスを掛けてクッキリ見せます。コレがクセもので、マスターが「シャープネスのやりすぎには要注意!」と言ってたので詳しくお伝えしましょう。シャープネスはA4で大きく出力したときなど「粗くなって、ねむいかな」と思ったときだけに使うようにして、L判などで出す分には特に必要ないとのことでした。
まずシャープネスというのは、「モノとモノの間に白い線や黒い線を浮かび上がらせることによって擬似的に輪郭を浮かび上がらせる」ことです。
一番上の「量」とは、シャープネスを掛ける度合いです。ここもあまり大きくなりすぎずに。A4プリントであれば100~130がちょうどいいといったところでしょうか。
真ん中の「半径」とは、前述の「線の幅」のことを指します。ここも大きい数値を入れすぎずに。0.5~1.5pixelを目処に調整します。1.0を入れた場合は、1.0pixelの線が浮かびあがるということになります。
一番下の「しきい値」とは、シャープネスを掛けるとノイズが必然的に現れますので、ノイズが気になる場合は数字を入れて調整します。
以上の中井さんとマスターのアドバイスを経て、Kさんの写真は「作品」へとステップアップしたのでした・・・!出力された写真を早速額装に入れてみた結果がコチラです。

▲Kさん渾身の一作!最初に撮影したときよりも随分と印象が変わりましたよね!?
さて、3回に渡ってお届けしてまいりました「それいけ!写真隊」in小湊鐡道ですが、今回でおしまいです。
参加者の皆様をはじめ中井さんや小湊鐡道さん、当日は最後までお付き合いくださいまして本当に有難うございました。また、惜しくも今回外れてしまった皆様も次回の企画をお楽しみに!

▲参加者の皆さんと五井機関区にて記念撮影。皆さん、有難うございました!