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epSITE

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2009年4月

旅を続けながら様々なシーンと立ち向かう 清水哲朗さん その2

みなさん、こんにちは。けんたむです。

S7今日は前回に引き続き、清水哲朗さんによる「フォトグラファーズレポート」後編をお届けしたいと思います。

前回はビューアーの話で盛り上がってしまいましたが、ちゃんとプリントのお話も伺ってきました。清水さんはあの「デジ侍」に所属しており、デジタル系のカメラ誌に毎月のように登場されているので、お話するまでは「きっとバリバリとレタッチもこなしてプリントされているんだろうな~」と思っていたのですが、案外その辺はソフトに、ご自身は撮影に専念、作品はレタッチャーに委任という分業制を取っておられるようです。

-自宅では主にサムネイル、仕上げはレタッチャーに-

けんたむ:デジタルで撮った写真はプリンタで出力すると思いますが、現在はどのようなプリンタをお使いですか?」

清水さん:プロセレクションモデルではないんですが、PM-G4500を使っています。僕も結構プリンターでプリントしている方だとは思うんですけど、自分でプリントする時の目的って、写真を整理をするためのプリントをつくるのが主なんですよ」

S8_2

▲取材当日、大量のサムネイルプリントを持参してもらいました。サムネイルプリントって、自分が何を撮ってきたのか流れを掴むのに最適で、私自身も大量に撮影した時には時折プリントしています。もちろん、高価な光沢紙ではなくて普通紙にですが・・。

けんたむ:・・・といいますと?」

清水さん:サムネイルを作るという作業です。日付とファイル名をつけたプリントを作って、それをファイルに入れてまとめています。リバーサルフィルムでいうスリーブ、ネガフィルムでいうベタ焼きみたいなものですね。結局写真を取り扱う人間の方がアナログなんでモニター上でセレクトとかの作業は出来ないんです(笑)。ですから撮影から戻ってバックアップを取ったら大量にサムネイルプリントを作っています」

けんたむ:分かります。その気持ち!清水さんはサムネイルプリントを通じて作品にしていくんですね」

清水さん:うん。それで、展覧会のように展示する時の仕上げのプリントなどはレタッチャーにやってもらうことが多いです。毎回お願いしている人がいるですが、桐生彩希さんってご存知ですよね?」

S9

▲レタッチャーの桐生さんが出力したベルベットファインアートペーパーのプリント。モンゴルの美しい夜が表現されています。

けんたむ:あー!桐生さんが清水さんのレタッチャーなんですか!桐生さんには平素よりお世話になっておりますぅ~。いやはや、すごい体制ですね(笑)」

S10清水さん:桐生さんに作品の仕上げは任せて、僕は写真撮影と作品のセレクトに専念しているという状態です」

けんたむ:デジタルならではの分業ですね」

清水さん:そうですね。デジタルになって自分の仕事って増えましたよね?でもそれって本来おかしいことじゃないですか?ですので、デジタルの写真はRAWを現像してある程度のプリントを作ってみて、最後はレタッチャーさんにそのイメージを伝えて仕上げてもらうという工程です。プロラボのような役割ですね」

+++++

デジタルになって「撮影からプリントまで全ての責任を写真家が負う」と言われ始めて久しいですが、清水さんのお話を伺うと、プロにとっては大きな負担に繋がる場合もあるようです。私たちアマチュアにとってみればレタッチャーにプリントを依頼することはあり得ない話かもしれませんが、写真で食べていくプロにとっては「まず撮影ありき」ですので、しっかりとした作品を仕上げる上で「分業制」も大事な選択なんだと思いました。

epSITEで写真展鑑賞

こんにちはー。けんたむ@ただいま写真展鑑賞強化期間中です。

今日はepSITEネタですが、その他のギャラリーも足を運んでおりますので、徐々にレポートしていきたいと思います。現在、新宿三井ビルのepSITEギャラリー1では、船尾修さんの「カミサマホトケサマ」が展覧中です。

F1

▲入り口には、脈々と子孫に受け継がれる祭りのために色装束した写真と、印象的な展覧タイトルが出迎えてくれます。

F3 船尾修さんは、今もなお根強く残る信仰的な文化を求めて大分県の国東半島でロケを続け、そこで代々受け継がれる祭礼行事などをカメラに収めてきました。「カミサマホトケサマ」という印象的なタイトルですが、私も仕事でミスった時とか、写真撮っていてどうしても晴れて欲しい時とか口にしてしまいます。目には見えないけれど、日本人ならどこか神懸かったコトやモノを信仰するんだよな・・と、この写真展から受け取る事が出来ました。

F4

今回の出力に使用したプリンターは黒系インクを3本搭載したPXー20000。用紙は厚手光沢です。出力を担当したepSITEのレタッチャー曰く「夜の写真などは明と暗の差がより一層出るように調整が必要でした。なるべくスポットが当てられた明るい部分が引き立つよう、周りの暗部をPhotoshopのマスクツールなどを使って意識的に落としています」とのことでした。

この写真展の会期は5月24日(日)まで。詳しくはコチラをご覧ください。

旅を続けながら様々なシーンと立ち向かう 清水哲朗さん その1

みなさん、こんにちは。けんたむです。

フォトグラファーズレポート第7弾は写真家の清水哲朗さんです。桜がちょうど満開だった今月初めにお会いし、プリンターやフォトストレージビューアーをどのように使いこなされているか伺って参りました。

S1<清水哲朗さんプロフィール>

1975年 横浜生まれ

1995年 日本写真芸術専門学校卒業。写真家・竹内敏信事務所入社。

1998年 フリーランスとして独立、現在に至る。モンゴルの大自然に魅了され、年に数回は現地に滞在しながら撮影をしている。

2005年 第1回名取洋之助写真賞受賞。
活動は多岐にわたり、作品発表の他、雑誌執筆、写真教室講師、フォトコンテスト審査などを手掛けている。

-「東京湾の夕日が写真で生きていくきっかけに」-

けんたむ:清水さんは専門学校で写真を勉強なさったとのことですが、そもそも写真をやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?」

清水さん:写真は7歳くらいの頃から撮りはじめました。きっかけは、祖父が通販でトイカメラを買ったことです。それでなんとなく気の向くまま撮り始めました。写真を続けていこうと決めたのは、フェリーの上で東京湾の夕日を撮った写真を両親にほめられた時でした。写真をほめられたことがうれしかったんだと思うんですが、これがきっかけでこの道に行っちゃおうという決意に繋がりました」

S2_2 

▲取材は新宿御苑で敢行しました。桜が満開で物凄い人手でしたが、「こっちの方が空いてますよ」と、足早にエスコートしていただきました。新宿御苑にはよく撮影に訪れるようです。因みに私は20年ぶりくらいに来ました・・。

けんたむ:それから写真を続けて専門学校に?」

清水さん:いや、まだそこからすぐに専門学校には続かないんです。そこからプロ野球の写真を撮るようになったんです。中日ドラゴンズの追っかけです。選手の入り待ち出待ちをしたりしました。その時に撮った写真は中日新聞の月刊ドラゴンズという雑誌に投稿して高確率で掲載してもらったりしていました。この頃はスポーツ写真をやりたいなって思っていたなぁ・・・。専門学校に行くようになったのはその次の段階です」

けんたむ:専門学校に行くまでに結構な道のりだったんですね」

清水さん:ひととおり撮ったって感じでしたね。日本写真芸術専門学校という渋谷にある学校に行ったのですが、そこへは竹内敏信さんに教わりたいと思ったからです。後に卒業して竹内さんが師匠になるわけですけどね。彼の生き方が格好いいなと思って惹かれたんですね。写真も当然有名だったのですが、正直言うと、当時竹内さんの写真はほとんど見てなかったです(笑)」

-「カメラはあくまでツール」-

けんたむ:在清水さんの作品づくりはほとんどがデジタルですか?」

S3清水さん:そうですね。9割くらいデジタルです。残り1割はピンホールカメラとかパノラマといったゆるい感じのフィルム写真ですはじめデジタルカメラが出始めた時は、「絶対フィルムだろう」といってデジタルを認めなかった部分がありました。当時生まれた自分の娘をデジタルでちょくちょく撮る程度でしたね」

けんたむ:現在、モンゴルのロケを続けておられるようですね?」

S4

▲モンゴルのプリントを眺める清水さん。お気に入りの用紙はベルベットファインアートペーパーとか。

清水さん:年に3~4回、1回の撮影で2~3週間滞在して撮っていますが、もっぱらデジタルですね」

けんたむ:現地でのデータ管理が大変そうですね」

清水さん:そうですね。行くときはパソコンや外付けのハードディスクも持って行きますが、必ずストレージビューアーを3台持っていってます」

けんたむ:3台も?ヘビーユーザーですね!しかも、うちにとっていいお客さんですねえ。うほ!(笑・失礼!)」

S5清水さん:うん。だって以前から使っていたP-5000は80GB。これじゃ足りないんだもん(笑)。ようやく最近P-7000の160GBが出ましたけど、それでも3台。電源の無いところにも行きますので予備のバッテリーとかも持っていってます。現地ではバックアップすることがメインで、バッテリーがもったいないので液晶で確認したいけどあまり見てないです」

けんたむ:今後どういう機能が欲しいですか?」

清水さん:ビューアーからそのままネットにつなげられるようになればいいですね。そうすれば撮影現場からストレージを通して自宅にデータ転送が出来ますので、ストレージに更に強力なストレージ機能を持たせられますね。あと、液晶画面は確かに綺麗ですが、デジタルカメラの液晶も綺麗になってきてますからね。今後は液晶以外部分で機能が充実するとうれしいです。あと、P-7000のケースがゴツイ(笑)嵩張るのでP-4500のものを使用してます。カバーも大事ですから、そこを何とか・・」

S6けんたむ:なるほど・・。ところでモンゴルは氷点下30度近くになると聞きますが、うちのP-7000はちゃんと仕事していましたか?」

清水さん:ええ、特に問題ありません。ボタン操作の反応スピードが鈍くなるときもありますが、電池さえ体で暖めておけば大丈夫でした」

けんたむ:因みに、自宅でのバックアップ体制ってどんな感じでしょうか?」

清水さん:写真を見てもらうのが早いかもしれません。基本、外付けのHDDに5重バックアップです」

けんたむ:私の自宅は2重バックアップですが、やはりプロの方は違いますね・・。これだけ外付けのHDDを一辺に見ると爽快です(笑)」

+++++

いやはや、個人的な思い入れもあって、ビューアーの話で思いのほか盛り上がってしまいました・・。後編は清水さんのプリントライフをお届けしたいと思いまーす。お楽しみに!

「それいけ!写真隊」が東京競馬場でフォトイベントを開催いたします!

こんにちは。けんたむです。

北は札幌、南は福岡まで全国各地でプリントの楽しみ方をお伝えしてまいりました「それいけ!写真隊」ですが、次の企画がようやく決定いたしました!今度は抽選で20名様を対象に、5月23日(土)に東京競馬場(東京都・府中市)にて撮影会&プリント体験会を開催いたします。

P1030696_2

▲JRAさんのご協力により、「富士山を眺望できるスタンド」として有名な「フジビュースタンド」7階のゲストルームを借り切ってのイベントになります。競走馬を俯瞰して撮影できる絶好の場所です!

因みに、昨年の11月に実施したイベントの模様はコチラ。前回ご参加頂いた方も当選のチャンスはございますので、奮ってご応募くださいね!

Z1当日の講師として競馬写真家の畠中良晴さんをお呼びいたします!畠中さんには顔料インクジェットプリンターで出力したA3ノビの生プリント(!)をお見せしながら、当日役立つ競馬写真撮影のノウハウを皆さんに披露していただくほか、皆さんが撮影された写真の講評を行なっていただく予定です。

※ 競馬場でのイベントのため、今回のご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。予めご了承ください。

※当日のセミナー会場は馬主席近くのゲストルームになります。大変恐れ入りますが、TシャツやGパン、サンダルでの来場はご遠慮願います。(・・と言っても、スーツとかじゃなくていいのでご安心を・・。そんなに緊張なさらずにお越しください)

■開催日時 : 2009年5月23日(土) 9:30~16:00 ※雨天決行

■開催場所 : 東京競馬場(東京都府中市)

■募集期間 : 本日より5月7日(木)17:00まで

■募集人数 : 抽選で20名様をご招待致します。お申し込みページはコチラへ。※当選された方のみ通知させていただきます。落選の方は通知が行きませんので、予めご了承願います。

■参加費 : 無料(会場までの交通費はご負担願います)

■開催当日のスケジュールと内容

9:30 東京競馬場に集合

9:50 畠中良晴さんによる競馬写真セミナー

10:30~11:20 パドック撮影

11:20~12:00 お昼休憩。各自昼食をお済ませください。

12:10~13:10 レース撮影

13:10~14:30 プリント体験

14:40~16:00 皆さんが出力したプリントの講評会(畠中さんが優しくレクチャーしてくれるそうです)

※集合場所につきましては、ご当選された方に後ほどご連絡いたします。

※スケジュールについては、当日変更になる場合がございます。

当日は、撮影した写真をPX-5800や5600などの顔料インクジェットプリンタでA3出力して頂くほか、カラリオの複合機モデルで自由にプリントできるコーナーを設けておりますので、過去に撮影されたデータもメモリカードに入れてご持参ください!(RAWならびにTiffデータはプリント出来ませんのでJPEGデータをご持参ください)

P1030684

▲会場となるゲストルームは、プリント中もこのようにテラスに出て撮影することが可能です。

募集期間は5月7日(木) 17:00までです!お申し込みページはコチラへ。

+++++++++++++

【写真家・畠中良晴さんのプロフィール】                                                      

1976年 新潟県小千谷市生れ

2001年 武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業

2001年 アフロフォトエージェンシーにカメラマンとして入社

2003年 フリーランスの写真家として活動を開始、JRA『優駿』に掲載開始

2004年 コニカミノルタ フォト・プレミオ2004-2005入賞個展『UNBRIDLED’S SONG-本能は無重力-』 コニカミノルタプラザ                                        

2005年  『優駿』にて『UNBRIDLED’S SONG』の連載を開始

2006年 AIPS国際スポーツプレス協会会員

2007年 第55回朝日広告賞広告主参加の部エンターテインメント準部門賞(日本中央競馬会)、第74回毎日広告デザイン賞『金融官公庁 団体 教育 その他』部門準部門賞(日本中央競馬会)、写真展「Twelve Worlds D3と出会った12人の写真家たち」新宿ニコンサロン

epSITEで写真展鑑賞

けんたむです。こんにちは。

先週の金曜日、私が所属するマーケティングチームに待望の後輩が配属されたので、その歓迎会を新宿三丁目で開催しました!歓迎会開催を前に早めに仕事を切り上げて三井ビルのepSITEに立ち寄って写真展を鑑賞して参りましたので、みなさんにご紹介したいと思います。

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▲現在、epSITEギャラリー2で写真展を開催されている近藤善照さんです。

ギャラリー2では、公募による写真展を開催を行なっており、4月と10月の年2回に渡って作品を募集しております。ちょうどこの4月は募集の期間中で、審査に通過された方が2週間ほど写真展を開催出来るのですが、アマチュアの方は勿論の事、プロの方まで幅広く応募が集まっているようです。是非、このブログをご覧の皆さんにも写真展を開催できるチャンスがございますので、ご応募くださいね!詳しくはコチラへどうぞ!

さてそのギャラリー2では、4月30日(木)まで近藤善照さん(写真上)による「NIGHT BREATH Ⅱ」が開催されており、在廊中の作家さんにお話を聞く事が出来ました。

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 ▲夜の帳に浮かぶ人々のシルエットを、モノクロで表現されています。

今回展示の写真はISO1600のモノクロネガフィルムをリコーさんのGR1sに詰め込み、ほとんどの作品をノーファインダーで撮影されたものです。

Q5 近藤さんはデジタルとフィルムのそれぞれの利点を生かして作品制作に取り組んでおられる方で「粒子だけは自分で作った現像液と現像方法をコントロールして紙焼きしたいんですよね。その後デジタルの部分に入って行くんですが、紙焼きした写真をスキャニングし、細かな黒の濃度調整をPhotoshopで行なって、大きく伸ばしたいんです」と熱のこもった感じでその手法を教えて頂きました。

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▲左上の写真をアップで複写したものです。なるほど、通常の画像処理ソフトでは表現できないような粒状感が生まれています。「光と影の間に浮かぶ夜の体のフォルムを感じてもらいたいです」と近藤さん。

なお、プリンターは普段からPXー5500と7500を使用し、K3インク搭載モデルでモノクロ作品作りに没頭されているようです。5500のモノクロに関してはデフォルトだとグリーン浮きがやや気になるとのことで、今回の写真展には全て7500を使用したとの事でした。

フィルム大ファンの私にとって、大変刺激的な時間を過ごす事が出来ました。近藤さんの写真展は4月30日(土)までです。詳しくはコチラへ!

生活の中に常に写真が介在する写真家、有人さん

こんにちは。けんたむです。

今日は久々にフォトグラファーズレポートをお届けしたいと思います。先日横浜で開催された「ハローモノクロームⅢ」にも作品を出展され、多方面で活躍中の写真家・有人さんにお話を伺ってきました。

A1

<有人さんプロフィール>

1974年 横浜生まれ

University of Colorado at Boulder卒業

卒業後アメリカで写真活動をはじめ、『Your Picture of America』にて1位を受賞

2000年 帰国、現在は創作活動を続ける傍ら雑誌媒体など多方面で活動中。

Webサイトはコチラ

-コロラドが写真に向かわせた-

けんたむ:「プロフィールを見せていただきましたが、有人さんはアメリカの大学を出て、向こうで写真活動をスタートされたんですね」

有人さん:そうですね。父親の仕事の関係で小さい頃からアメリカ・カナダ・日本と、転々としていましたので、大学はアメリカのコロラドにある学校に通いました」

けんたむ:大学で写真の勉強をされていたのですか?」

有人さん:いえ、航空宇宙工学という分野を専攻していました。大まかに説明しますと、航空と宇宙で分かれる感じですが、航空の方は飛行機の設計であったりとか、物理学といった航空関係全般を勉強する分野です。一方、宇宙の方はロケットや衛星の設計開発がメインになる分野です。僕は宇宙の方でした」

けんたむ:「う~ん、難しい。僕には分からない世界ですね(笑)けど、写真とはリンクしない分野だと納得しました」

有人さん:
そうですね(笑)。でも、写真は子供の時から興味があったようなんです。どういう理由かは覚えていませんが、小学校5年生の時のクリスマスにカメラを買ってもらって、そこで身の周りや友人家族を撮っていましたね。まだ家の押入れにその時のフィルムはあると思いますが、結構な量を撮っていましたね」

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▲幼少期に手にしたカメラで身の周りや友人家族などの撮影を始めた有人さん。現在でも変わらぬスタンスを貫き、今日でもカメラを常に携帯し、普段の日常を切り取ります。

けんたむ:「そこから写真の道に?」

有人さん:いえ。コンパクトカメラを持ち出した頃はアメリカに住んでいましたが、中学・高校の時は親の転勤で日本に住んでいまして、この頃は写真を撮ることはしませんでした。再び写真をやり始めたのは大学の頃です。大学はコロラド州のボルダーという街にあったのですが、ロッキー山脈のふもとの自然の豊かな場所でした。住んでいるうちにアウトドアに興味を持ち始めるようになり、そこで綺麗な景色を撮りたいと思うようになって、写真をはじめました。大学で専攻した分野は直接写真とリンクしていませんでしたが、コロラドという場所が僕と写真を再び結び付けてくれたような感じです」

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▲本格的に写真を撮るきっかけとなったコロラドでの一枚。 モノクロフィルムをスキャンし、PX-5500で出力されているそうです。

けんたむ:「そこで写真を撮るようになったんですね?」

A4有人さん:
ええ。大学の中に芸術学部もありましたので、卒業する最後の学期で写真の授業を履修してフィルム現像や暗室を一通り習いました。自分で撮ったものを自分で現像して仕上げるというのが新鮮で楽しかったですね。写真を本格的に続けていこうと思ったのは卒業してからです。それまでは旅がメインで写真はその記録だけでしたが、卒業してからは作品活動が目的になってきました。しばらくコロラドに住み、仕事をしながら作品を作ってきました」

-「写真を通して人生を歩んでいきたい-

けんたむ:「有人さんの現在の作品は風景とポートレートを創作していますね」

有人さん:
そうですね。現在作っている作品はその2つがメインですね。でも僕の場合、特に作品を作ろうと思って撮影をするというスタイルと少し違うんです」

けんたむ:「といいますと?」

有人さん:
日常の自分の身の回りの出来事や関わっている人、風景を普段からカメラを持って撮っているのですが、その中から出来上がってきます。それがこちら(下の写真)です。江ノ島の海岸で何気なく写した日常から、大切な人まで撮ったポートフォリオです。アルバムは無印良品で買いました。KGサイズがちょうどよく収納できるんですよね」

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▲日常の見逃してしまうシーンも克明に記録され、その積み重ねがポートフォリオとなって完成度をより一層高めます。見ている側も、有人さんがどのような生活を送っているのか掴めるのがいいですね。自分も始めてみようかな・・という気になってしまいます。

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▲気持ちが高まり、「スイッチオン!」という心理状態になったときは、これまで以上に真剣に被写体と向かわれるそうです。こちらのモノクロは全てPX-5500で出力されたもの。

A8有人さん:「常に写真で呼吸をしている感じで、僕の写真は『こういう作品をつくろう』みたいに意気込んで作り始めているものはありません。普段の生活と作品制作との間に境界が無い感じで、瞬間を大事にしています。たまに気持ちが入って「スイッチオン!」になったときは被写体と向かい合って、真剣にポートレート撮影をしますけどね。作品を通して自分を分析してみると、結局僕は自分と関わりがあったり、理解し合える関係のものを撮っていきたいのかもなって思います」

けんたむ:「風景も人も有人さんにとって同じ距離にあるものということですか?」


有人さん:
そうですね。僕が関わりを持った「地球のポートレート」っていうか・・・。それが山であったら風景で、人だったらポートレートという作品を形作っているんだと思います」

+++++

「写真で呼吸をする。そして瞬間を大事にする」という有人さんの言葉が非常に印象的でした。見逃してしまいがちな身の周りのシーンも風景も、写真に記録し、そしてそれをプリントして愛しい眼差しで眺める・・・。この一連の流れは有人さんの写真家人生の根幹であり、拠り所なんだと思いました。

フォトストレージビューアーと共にショートトリップ

みなさん、こんにちは。けんたむです。

トラックバックをしていただいているブロガーの皆様、有難うございます。貴重なご意見、本当に参考になりますし、何よりお互いが実際に体験した内容についてWeb上でコミュニケーションできることに大変嬉しく思います。また、せっかく頂いたトラックバックの反映がシステムセキュリティ上の関係で遅くなってしまって申し訳ございません...。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

+++++

さて、一昨日は「それいけ!写真隊」やニューフォトフォーラムで溜まった休日出勤による代休を消化するべく、お休みを頂戴して春爛漫の小湊鐡道に行って参りました。

K1

▲現地は桜が満開でした。春爛漫の千葉県・小湊鐡道の上総大久保駅です。狙ったかのように満開・晴天の日に訪れることが出来た理由は、房総にお住まいの旅写真家・岡嶋和幸さんのブログでチェックしておりましたので・・(笑)

K2もちろん、フォトストレージビューアーのP-7000を携えてのショートトリップです。小湊鐡道には「それいけ!写真隊 in小湊鐡道」で訪れて以来、約4ヶ月ぶりの訪問となります。

今回の同行の有志は学生時代からの趣味仲間。私が、「一息つくまで撮る」→「バックアップしてフォトストレージビューアーに画像を保存する」と繰り返していると・・・

友人:「けんたむも、完全にデジタル人間になりましたね。つい先日まではフィルムだけで撮影していたのに」

けんたむ:「そりゃあ会社に魂を売り渡したし(笑)、何より商品の担当だから自分で使わないとね」

K5

▲P−7000の64分割サムネイル表示です。この日は400枚近く撮影したので、この画面で何度も確認しました。

鉄道のように動くものを撮影するには一発必中で、撮影後にビューアーでピント確認しても後の祭りです。がしかし、当日はほとんど駅舎の桜と人物を組み合わせてスナップ撮影していたので、「何が撮れていて、何が撮れていないか」など、ビューアーの64分割のサムネイルを駆使して把握することに徹しました。

桜+晴天のように年に一度の大舞台(大げさ...ですね)では如何なくその機能をフル活用できます。

K6 友人:「しかし・・・、こんな風にすぐに撮影したものを確認できて便利だけど、フィルムはラボで受け取る袋を開けるのが楽しみだよね。その方が味わいがあるし!」

K7

けんたむ:「だよね〜。確かに。ルーペをポジに当てるまでの高揚感というかドキドキはたまらないよな〜。ビューアーで見ていると「あーこれ失敗した」とか撮影の最中に現場で凹むことあるしね。でもその変わりに芽生えたのは『今日はこの画像がいい!これを家帰ってすぐにプリントしよう』とか、周りの人に『こんなの撮れたぜ』というプチ自慢してライバルをギャフンと言わせることが出来ることかな(笑)」

という感じでビューアー話で盛り上がりました。さて、撮影の話にちょっと戻ります。

K8

K9

▲飯給(いたぶ)駅周辺です。田んぼにはすでに水が引かれ、カエルの合唱が聞こえてすっかり春の到来を感じます。田んぼの周りには写真ファンは勿論の事、写生をされている方々も多く来られていました。

夜になるとファンの数がどんどん増えて、気づけば田んぼの周りは撮影に人たちで埋め尽くされました。実はファンの間では、桜の期間限定で小湊鐵道さんによる夜桜のライトアップ演出が有名なんです。私はバルブして光跡を表現してみました。

K10

▲完全無風のベストコンディションに恵まれ、水田に波風も立たず、綺麗な水鏡となりました!

K11 P−7000を一日中使いまくっていたせいか、電池が危うくなくなるところでしたが、クルマで来ていたので付属のカーアダプターをシガーソケットに挿して充電とバックアップを同時に開始。夜桜の上がり具合が気になって仕方がなく、運転中でも信号待ちの停車時に何度も確認して余韻に浸かりながら帰りました(笑)

「ピクトラン」新商品はスゴイ!

みなさんこんにちは。東京では桜満開となった週末でしたが、如何お過ごしだったでしょうか?

日曜日は目黒のギャラリーコスモスで販売している「ピクトラン」新製品を扱った写真展を鑑賞してきました。

「ピクトラン」という名は紙の銘柄です。このブログをご覧の方ならば一度は聞いたことがあるかもしれませんが、私は恥ずかしながら旅写真家の岡嶋和幸さんから今年頂いた年賀状で、初めてその実体を見ることが出来ました。

C1

▲岡嶋さんから頂いたアイルランドのディングルで撮影された年賀状です。

C2けんたむ:「年賀状有難うございます。今年も宜しく御願い致します。。ところでこの紙、見たことありませんが・・、純正紙ではありませんね(怒・笑)!どこの紙ですか?」 

岡嶋さん:「ピクトランの『局紙(きょくし)』です。カラーはもちろん、モノクロもいい感じに出力されますよ」

ギャラリーコスモスのサイトで調べてみると(以下抜粋)、「局紙は日本の伝統的な和紙の一種で福井県越前市で作られています。その紙の持つ高い品質安定性から、日本のお札の基本技術となっています。長期にわたる奥深い生成の白さ、腰の強さ、表面の非機械的な表面性状は他の基材紙では得られないという特徴を持っています」

なるほど、近くで見ると絹目調のような大きな凹凸とは一線を画し、細かいテクスチャーによる艶やかな反射によって独特な色彩を放ち、非常に印象的でした。暗部の色再現も好ましいです。うーん、凄くいい紙なのにうまく表現できません。こういうのってカメラ雑誌編集者の方ならもっと綺麗な日本語が出るんでしょうけど・・(泣)

C3_2その「局紙」に代表されるピクトランシリーズから「クリスタル」「メタル」が2月に発売となり、さらに4月にはバライタも発売が 予定されているようです。

その新作お披露目ということで、写真家の大和田 良氏五味 彬氏新藤修一氏hana氏横木安良夫氏渡邉 肇氏と、ピクトラン開発者の簾田勝俊氏を加えた7人による写真展がギャラリーコスモスで開催されていたのです。本来であればもう少し早めに伺ってレポートすべきでしたが、写真展は昨日の日曜で終了でした。PIEとかニューフォトフォーラムとかあったもので・・、すみません(言い訳)。

さて、この2月より新たに発売となったピクトラン「クリスタル」「メタル」について、一言で言うと「よくこの硬い紙にインクが定着するなあ」というのが最初の感想です。

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▲写真展会場内です。

C5_2 

▲ピクトラン「クリスタル」・・・紙の地色は完全な純白。それに加えて今までにない高い光沢と透明感を感じます。プリント表面下の層にはチタンを敷いているとのことでした。ライトボックスなどバックライトを当てると、まるでポジフィルムのように色鮮やかに再現されます(WBがおかしいですね・・ごめんなさい)。

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▲バックライトを当てるとこんな風に!飾り方の楽しみが増えます!

C6 

▲上がピクトラン「メタル」、下がピクトラン「クリスタル」。「メタル」は高ミラー反射で紙の地色は銀色。地色が高い白色の「クリスタル」とは一線を画します。

C8なおピクトラン「バライタ」は、発売前とあって試作品での展示でしたが、目下発売に向けて修正中とのことで、ギャラリーコスモス代表の新山さん(写真左)にお話を伺ってきました。

印画紙のバライタと同じく硫酸バリウムを表面に施し、まさに正真正銘のバライタ紙といった出来になるようです。匂いを嗅ぐと、まさにあの暗室での懐かしい香りが!!インクジェットで銀塩の雰囲気を楽しめる紙・・、発売まで楽しみです♪

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▲「バライタと言えばモノクロに限る」というのが当たり前の話かもしれませんが、新山さん曰く「カラーでも発色がいいので是非出力して欲しい」とのことでした。 また、白色度がかなり高めです。けど蛍光剤などの塗料は一切使っていないのが好ましいです。

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▲コチラがカラー。モノクロのみと思っていたバライタをカラーで楽しめるのは面白いですね~。

因みに、ピクトリコさんから発売されている「月光グリーンラベル・バライタ調」はかなり紙質が硬くコシが強くて有名ですが、ピクトラン「バライタ」は、若干しなやかな質感といったところでしょうか。

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▲片手で持ってみると、そのしなやかさを実感できます。赤色の矢印の先が紙です。

ピクトラン「クリスタル」「メタル」は2月より販売中です。「バライタ」については4月中には発売予定とのことです。購入してPX-5600などで出力した結果を後日お伝えしたいと思います。

ピクトランについての情報はギャラリーコスモスのWebサイトへ!

++++++

このブログのアンケートを募集中です。ご協力いただいた方、本当に有難うございます!まだの方、是非ご協力をお願いいたします!コチラのページにお進みください。

エプサイトギャラリー2で写真展の公募を受付しています

こんにちは~。けんたむです。

先週から御願いしておりますこのブログのアンケートですが、ご協力いただきまして有難うございます。「プリンターの使いこなしノウハウやプロのレポート記事が読みたい!」というご意見を多数頂きました・・。最近、時期が時期だけに(笑)イベント関連報告ばかりですみません。しばしお待ちくださいませ!

なお、アンケートは今月末までですので、まだの方はご協力をお願いいたします!コチラのページです。

H1さて、昨日は新宿三井ビルにあるギャラリーのエプサイトに仕事の打ち合わせで行ってきました。その合間にギャラリーで作品展鑑賞タイム。最近、ギャラリーに行って写真見てないんですよね~、いかん、いかん。現在、ギャラリー1では4月12日(日)まで、木村伊兵衛写真賞作家である本城直季さん写真展が開催されていました。

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H3 

▲テーマは荒野の中に存在する楽園の都市「ラスベガス」ですが、入場と同時に港や巨大ダムなど「水」を使った写真が続きます。水道施設やガス、電気、道路などあらゆる都市インフラは全て人間の手で作られていて、そしてその行き着くところに「大都市」が存在するんだと、改めてこの写真から理解できました。

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▲会場中央に入ってラスベガスの写真が現れます。

本城さんの写真を最初に見たときは、リトルモアから発売されている写真集「Small Planet」でした。4×5のアオリ効果を駆使して擬似的に浅い被写界深度を作り出し、見る側の脳は、本城さんの狙い通りにまるで大きな世界に手が届くかのような錯覚を感じます。

因みに出力には、PX-20000とPX-9500が使用されました。レタッチャーに話を伺ったところ、「原版が全てネガフィルムなので、スキャン時に起こる中間調の色浮きの処理に苦労しました」とのこと。本城さんの写真はハイライトも暗部も少なく、フラットな色彩の写真が並ぶので、それを崩さないようトーンの統一に細心の注意を払ったようです。

12日(日)まで開催中ですので、是非お越しくださいませ!

H6

▲もちろん!芳名帳に記帳もしてきました。(本名にすべきだったか・・・?)

H7また、ギャラリー1と通路を挟んで反対側のギャラリー2では、公募によって選ばれた作品展が常時開催されているのですが皆さんご存知だったでしょうか・・・?ここのギャラリー2は、私のような写真愛好家から、写真を生業とするプロの方まで、自由に表現できるスペースとして開放されております。ただ、あくまで「公募」なので、残念ながら落選する方も多くいらっしゃるのが事実です...。

H8

本日4月3日(金)から16日(木)まで、スキューバダイビングの「ガイド」さん達による「海のシェルパ」展を開催しており、ステキな水中写真を楽しめます。海の中にも四季があり、その季節にしか遭遇できない魚たちの作品が楽しめます。

4月30日(木)まで出展作品見本を募集しておりますので、「写真展を開催してみたい!」 という方は是非チャレンジしてください!詳しくはコチラのページへどうぞ!どれだけの費用が掛かるかなどの情報も詳しく掲載しております。

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みなさんこんにちは。けんたむです。

このブログも開設から1年が経過し、今後どのような方向で記事を更新するべきか社内で意見を出し合っている所なんです。そこで新年度にあたり、皆様から貴重なご意見を頂戴したいと思います!

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けんたむ

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「それいけ!写真隊」の隊長をしてます。普段のお仕事はカラリオ商品のマーケティング。休日の趣味は勿論写真撮影に没頭してます。


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「それいけ!写真隊」の隊員で、普段のお仕事は写真愛好家様むけイベントをプロデュースしています。趣味はプチ農業、歴史本読書、ジムでのんびり泳ぐことです。


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